1 涎(よだれ)
涎が過剰に出ている状態で、口の中が涎であふれているか、口の周りが涎で汚れているときには気にしましょう。何か刺激性のあるものを食べてしまったときに起こることがあります。副交感神経の興奮で起こります。犬では、吐く直前にも見られる症状です。但し、犬の場合は条件反射的に起こることがあります。
2 嘔吐
胃から内容物を吐き出す行為です。病的には、脳圧の亢進、脳循環障害、消化管からの刺激などで起こります。吐くことは、下痢などと並んで動物の不調を訴える症状の代表ですから、特に、注意して見てあげてください。但し、犬は比較的吐きやすい動物ですから、吐いたから直ぐ病気とつなげる必要がない場合があります。
3 口の周囲の汚れ
原因が特定できないときには、まとめてこう表現します。汚れの原因は、鼻汁、涎、吐物などです。
4 吐物
吐いたものですね。その内容物はできるだけ詳しく観察しましょう。色、内容物などです。血の場合もありますし、食べたものでもあるでしょう。
5 吐血
血液を吐いたときです。口の中、食道、胃、十二指腸から出血している可能性が考えられます。赤いものを吐いたら、一応、疑いましょう。
6 吐気
吐くような仕草をするけれども、吐いたものはないという状態です。空吐きと言うとわかりやすいでしょうか。涎が出たり、舌なめずりをしたり、不安げな行動を伴う場合があります。
7 舌なめずり
吐く直前に起こることがあります。
8 咬痙
神経障害が原因で、咬むための筋肉が痙攣し、口が開けなくなる症状をいいます。
9 咬み合わせ異常
咬み合わせの異常はあまり馬鹿にできません。下手すると歩行異状にまで発展することもあります。
〜歯について〜
10 歯の欠損
歯が抜けたり折れたりしていませんか。
11 歯の変色
歯の色が変に変わっていませんか。
12 歯肉腫脹
歯ぐきが腫れていませんか。
13 歯肉の出血
歯ぐきから血が出てませんか。
14 歯肉の褐色
貧血などの状態ですと色が薄くなります。他のところでは判別しにくいので、歯ぐきの色のチェックは常套手段です。
15 口臭
口そのものの他、気道、食道、胃などの病気にも由来することがあります。最近は、簡単に歯磨きすることができるので、できればしてあげましょうね。
〜舌について〜
16 舌の変色
貧血、チアノーゼ、末梢血管拡張、炎症による発赤などが原因です。これもわかりやすいので、よく獣医さんがチェックするところでしょう。
17 舌の乾燥
脱水状態、唾液の分泌抑制がかかったときに、乾いてしまいます。
18 舌苔
舌の表面に付着する上皮成分の堆積物です。口の中が乾燥した時や、消化器の病気の時に起こります。
19 舌の萎縮
神経が麻痺して筋肉の萎縮が起こります。萎縮すると薄く、小さくなって表面が凸凹になります。
20 舌の腫脹
舌が腫れることです。甲状腺機能低下症が原因の粘液水腫やアミロイドーシス で見られます。炎症を起こした場合にも腫れます。
21 舌の表面平滑
舌は普通、舌乳頭というものがあって、ざらざらです。その舌乳頭が萎縮してざらざら感が減ることです。発赤も起こっていることがあります。ビタミンB12欠乏症など、栄養障害が原因です。
22 舌のびらん
舌に潰瘍が生じることです。やけどや消化器の病気の場合があります。
23 舌の創傷
歯で切ることが多いです。原因は、咳が絶え間なく出ること、吐く時、痙攣などです。
24 口蓋の腫脹
口の中の炎症で口蓋の粘膜が腫れることです。
25 口蓋の褐色
貧血や血圧低下などで血液循環が悪くなって口蓋が蒼白になることですが、犬では、口蓋が黒いことがあるので判断しづらいです。
26 口蓋の損傷
口蓋を怪我することです。
27 咽頭の腫脹
炎症、反復する嘔吐、咳などで咽頭が腫れることです。赤くなることもあります。人でいう、のどが赤いというやつですね。
28 咽頭の褐色
貧血や血圧の低下などで血液の循環が悪くなり、色調が蒼白になることです。
29 咽頭の損傷
硬い固形物を飲み込んだり、吐いた時にのどが傷ついた状態です。
(以上)
人も動物も口から栄養を摂ります。十分に注意しておきましょう。
健康は栄養から。
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